この記事でわかること(結論)
業務用ラッシュリフト薬剤は「化粧品登録・2剤式・システアミン系 or チオ系」のいずれかに大別されます。2024年3月のシステアミン塩酸塩に関する薬機法上の扱い変更以降、各社は「システアミン塩酸塩フリー」または「代替成分」への処方切り替えを進めています。本記事では実際に日本国内で流通している主要8ブランドを、剤構成・軟化時間・成分・価格・講習制度で徹底比較。サロン導入の判断材料として活用いただけます。
目次
- ラッシュリフト薬剤とは(基礎知識と選び方の3ポイント)
- 【一覧比較表】主要8ブランドを一目でチェック
- 各ブランドの特徴と向き・不向き
- 2024年のシステアミン塩酸塩関連の規制と代替成分の潮流
- サロン導入時のチェックリスト
- まとめ|ブランド選定のフレームワーク
1. ラッシュリフト薬剤とは
ラッシュリフト(まつ毛パーマ)は、専用薬剤でまつ毛内部の結合を一時的に還元して形状を変化させ、その後の酸化定着によりカール状に固定する施術です。使用される薬剤は主に化粧品登録の 2剤式で、1剤(軟化・還元剤)と2剤(酸化・定着剤)で構成されます。
選び方の3ポイント
- ① 剤構成(2剤式 or 4剤式):多くのブランドは2剤式ですが、Mermaid Lash Lift のように保護・保湿・栄養補給・固定補修の4ステップ設計で、施術後のダメージ軽減とツヤ持続を狙う多剤構成もあります。
- ② 軟化時間:1剤の塗布から拭き取りまでの目安時間。短いほど施術回転が速く、長いほど剛毛や難しい毛質にも対応可能。4分〜12分の幅があります。
- ③ 主要成分と処方タイプ:システアミン系(短時間・低ダメージ寄り)/チオグリコール酸系(従来型・確実な還元)/両者のハイブリッドがあります。2024年3月のシステアミン塩酸塩関連の規制以降、各社の処方が更新されているため、最新情報の確認が重要です。
2. 【一覧比較表】主要8ブランド
2026年時点で日本国内で流通している主要ラッシュリフト薬剤ブランドを比較しました。価格はサロン契約者向けのBtoB価格が中心のため、公開情報のみを記載しています。
| ブランド | 販売元 | 剤構成 | 軟化時間 | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|
| Mermaid Lash Lift | 株式会社Xi | 4剤+美容液 | 施術60分 | 初回3万円〜/講習22万円 |
| パリジェンヌラッシュリフト | 株式会社IL | 2剤式 | 約4分〜 | 約6,600円〜 |
| Cite(シーテ) | ケイトオブ東京 | 2剤式 | 5分 | 約5,478円 |
| HoneyLASH | ハセラボ | 2剤式クリーム | 4〜20分 | 非公開 |
| neu/(ノイ) | BeautyGarage流通 | 2剤式 | 8〜12分 | 会員価格 |
| Ribbon(リボン) | 株式会社mico. | 巻き上げ+2剤 | 非公開 | 約2,280円〜 |
| beaupro | 株式会社ビュプロ | 中間・後処理 | 2〜3分 | 約3,850円 |
| 7Beauty | SEVEN BEAUTY | 非公開 | 非公開 | BtoB会員 |
※価格は税込・2026年6月時点の公開情報を基にした目安です。実際の卸価格は各ブランドの契約体系により異なります。
3. 各ブランドの特徴と向き・不向き
① Mermaid Lash Lift(株式会社Xi)
京都の株式会社Xi が展開する日本製・化粧品登録済みのラッシュリフト薬剤です。1剤・2剤・3剤・4剤の4ステップ設計で、保護・形状形成・栄養補給・固定補修を段階的に行う構成が特徴。2024年のシステアミン塩酸塩に関する規制にも対応済みで、竹由来の保湿成分を配合。マスカラタイプの美容液「Mermaid 05」を組み合わせた総合パッケージで、認定サロン制度と講習(オンライン説明会+実技全15時間)を通じて導入します。
- 向いているサロン:日本製・化粧品登録・認定サロン制度・導入伴走型を重視するサロンオーナー
- 向いていないサロン:単発仕入れがしたいサロン(伴走型のため講習前提)
② パリジェンヌラッシュリフト(株式会社IL)
東京・渋谷の株式会社ILが展開する、業界を代表する定番ブランドです。根元80度立ち上げの独自メソッドで、マツエク後の指名率アップにも貢献。BASIC/MASTER/TOP の3段階認定制度があり、要美容師免許で、認定サロン向けにブランド認知の後押しがあります。2剤式で価格帯もセット6,600円台と比較的リーズナブル。
③ Cite(株式会社ケイトオブ東京)
プロ用の2剤式で、軟化時間5分の短時間仕上げが特徴。従来7分から短縮され、施術回転を上げたいサロンに好適。システアミンとチオグリコール酸MEA のハイブリッド処方に、ケラチンとヒアルロン酸を配合してダメージ配慮も両立。Master Guide BOOK による自己学習が可能で、認定制度に依存しない導入も可能。
④ HoneyLASH(ハセラボ)
2剤式クリームタイプで、軟化時間は毛質に合わせて4〜20分と幅広く、還元チェックによる細かな判定を推奨。アルカリ剤にアルギニンを採用した低アルカリ処方で、香り付き・ダメージ配慮を打ち出しています。オンラインセミナー(note)で情報発信しており、SNS経由での導入相談が特徴。
⑤ neu/(ノイ)
BeautyGarage流通の 2剤式で、チオグリコール酸主成分ながら「チオなのに臭いにくい」テクスチャーで人気のブランド。システアミン塩酸塩フリー処方で、pH8.5 とマイルド設計。軟毛8分・普通毛10分・剛毛12分と毛質別の目安が明確です。
⑥ Ribbon(株式会社mico.)
仙台の株式会社mico.が展開。目玉商品「魔法のクリーム」は約2,280円と手ごろで、接着剤不要の巻き上げが独自路線。REPシリーズはサロン限定で、ノンアルカリ処方+チオグリセリン主成分。代表・葵氏によるパーマ講師業も活発で、講習付きの導入も可能。
⑦ beaupro(株式会社ビュプロ)
目黒の株式会社ビュプロによる、中間・後処理単剤(ケラチンブースター)。加水分解ケラチンとワイドラッシュ®2.0%を配合し、pH5.5の緩衝設計。他社薬剤と併用可能なため、既に別ブランドを使用中のサロンの「トリートメント補助」として導入されるケースが多い汎用剤です。2009年から勉強会を継続。
⑧ 7Beauty(SEVEN BEAUTY株式会社)
台東区に本社を置く総合美容卸メーカーで、自社アカデミー(セブンビューティーアカデミー)とラッシュリフトセミナーを提供する一貫型ブランド。オリジナル薬剤も取り扱っており、BtoB会員登録後に詳細確認が可能。日本最大級のプロ卸として選択肢の幅が広いことが強みです。
4. 2024年のシステアミン塩酸塩関連の規制と代替成分の潮流
2024年3月、厚生労働省がシステアミン塩酸塩について化粧品原料としての取り扱いに関する見直しを行い、業界内で処方切り替えが加速しました。多くのブランドが「システアミン塩酸塩フリー」表記に切り替えたか、代替成分の採用を進めています。
主な代替成分・処方
- システアミン(塩酸塩ではない形):塩酸塩フリーの表記を実現しつつ、還元力を保つ処方
- チオグリコール酸MEA:従来型のチオ系還元剤。確実な還元力
- チオグリセリン:低臭で肌への刺激を抑えつつ還元をサポート
- 加水分解ケラチン・HA配合:還元後のまつ毛の保湿とハリ・コシをサポート
サロン側は、現在使用中の薬剤が最新の処方に更新されているかを、必ずメーカー公式情報で確認することをおすすめします。
5. サロン導入時のチェックリスト
薬剤選定は「単価」だけで決めず、以下の6項目を必ず確認しましょう。
- 登録区分の確認:化粧品登録済みか。医薬部外品扱いの場合は取扱要件が異なる
- 処方の最新性:2024年以降のシステアミン塩酸塩関連規制に対応済みか
- 軟化時間の毛質別目安:軟毛・普通毛・剛毛それぞれの目安時間が明示されているか
- 講習・認定制度の有無:初期導入時にオンライン説明会・実技講習が受けられるか
- アフターサポート:施術トラブル時にメーカー窓口へ相談できるか
- 卸価格の再現性:月次発注時の卸価格が安定しているか、月末締めなど支払条件
6. まとめ|ブランド選定のフレームワーク
選定の3つの型
- ① ブランド認知重視:パリジェンヌ、Mermaid Lash Lift のような認定サロン制度あり
- ② 施術回転重視:Cite の短軟化時間タイプ
- ③ 汎用性・柔軟性重視:beaupro のような他社薬剤併用可能な補助剤
自サロンの主要顧客層・スタッフ体制・月間施術数から逆算し、無理のない導入を選ぶことが長続きの秘訣です。Mermaid Lash Lift は、京都・株式会社Xi による日本製・化粧品登録済みの業務用ラッシュリフト薬剤です。4ステップ設計と講習付き認定サロン制度で、初めての導入でも安心してお使いいただけます。
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