この記事で分かること
- パリジェンヌラッシュリフトと一般のラッシュリフトの、技術・道具・薬剤のちがい
- お客様の目元やご要望から、どちらを提案すべきかの判断軸
- サロンが導入するときに気をつけたい、商標と表示のルール
結論:パリジェンヌラッシュリフトは「根元を立ち上げる」ことに特化した商標技術で、専用ロッドと指定薬剤、認定講習がセットになっています。一方の一般のラッシュリフトは、ロッドと薬剤を自由に選べるぶん、デザインの幅が広いのが持ち味です。
パリジェンヌラッシュリフトとラッシュリフトは何が違う?

いちばんの違いは「立ち上げ方」と「道具の自由度」です。パリジェンヌは根元を約80度に立ち上げ、毛先にカールをつけません。
一般のラッシュリフトは、根元から毛先までロッドの丸みに沿わせてカールをつくります。ロッドのサイズを変えれば、ゆるやかなカールも、しっかりした丸みも表現できます。
対してパリジェンヌは、まつ毛をまっすぐ上へ向けるイメージです。毛先が丸まらないぶん、地まつ毛が太く長く見える(メーキャップ効果)仕上がりになります。根元が立つと白目に光が入りやすく、瞳が明るい印象になるのも特徴です。
もうひとつ大きいのが、道具の縛りです。パリジェンヌは商標で守られた技術ブランドのため、指定のロッドと薬剤を使い、決められた技法で施術する必要があります。施術者は公式の認定講習を受けることが前提です。
比較表:技術・道具・提案しやすさのちがい

| 項目 | パリジェンヌラッシュリフト | 一般のラッシュリフト |
|---|---|---|
| 立ち上げ角度 | 根元から約80度(目安) | ロッド次第で自由に調整 |
| 毛先のカール | つけない | つけられる |
| ロッド | 指定の専用ロッド | サイズ・形状を自由に選択 |
| 薬剤 | 指定の専用薬剤 | サロンが自由に選定 |
| 施術者の要件 | 公式の認定講習が必要 | メーカー講習など任意 |
| メニュー単価 | 高めになりやすい(目安) | サロンが自由に設定(目安) |
パリジェンヌラッシュリフトはどんなお客様に向いている?
まつ毛が下向きに生えていて、目に影が落ちてしまう方に向いています。根元を立ち上げるだけで印象が変わりやすいためです。
具体的には、次のようなご要望のときに提案しやすい技術です。
- 「まつ毛が下がっていて、目が小さく見える」
- 「カールが強いと不自然に見えるので、ナチュラルにしたい」
- 「マスカラを塗ったときに、根元からきれいに上がってほしい」
- 「地まつ毛の長さを、そのまま生かしたい」
反対に、まつ毛がもともと上向きの方や、地まつ毛がごく短い方は、立ち上げても変化を感じにくいことがあります。カウンセリングの段階で、毛の向きと長さを確認しておくと安心です。
一般のラッシュリフトを選んだほうがいいのはどんなとき?
「丸みのあるカールがほしい」「目の形に合わせて左右で調整したい」というご要望のときは、一般のラッシュリフトが向いています。
ロッドを自由に選べることは、そのまま提案の幅になります。たとえば一重や奥二重の方には、まぶたの厚みを避けてカールを出せるCカール系のロッドが使えます。まつ毛が長い方には、ゆるやかなカールで自然な存在感をつくることもできます。
薬剤を自分で選べる点も見のがせません。撥水毛(水をはじきやすいまつ毛)や、ダメージのあるまつ毛では、軟化のスピードが変わります。薬剤の種類と軟化チェック(薬剤がどこまで効いているかの見きわめ)を組み合わせれば、毛質に合わせた調整ができます。
くわしい手順はラッシュリフトの軟化チェック完全ガイドでも解説しています。
サロンはどちらを導入すればいい?

どちらか一方に絞る必要はありません。立ち上げ特化と、デザイン自由の2メニューを併設するサロンが増えています。
判断のポイントは3つです。
- お客様層:ナチュラル志向が多いか、デザイン重視が多いか
- スタッフ体制:認定講習に人を出せる余力があるか
- メニュー構成:単価の異なる2本立てにできるか
ブランド技術を導入すると、講習費と指定商材のコストがかかります。一方で、公式の認定サロン検索から新規のお客様が来る導線も生まれます。コストと集客、両方を並べて考えるのがおすすめです。
自由に選べるラッシュリフトのほうは、薬剤の原価をサロン側でコントロールできるのが利点です。1施術あたりの薬剤コストを把握しておくと、価格を決めるときに迷いません。
薬剤の選定基準は業務用まつ毛パーマ剤の選び方にまとめています。
導入の順番で迷ったときは、先に自由度の高いラッシュリフトから始める方法もあります。毛質ごとの軟化の出方が体にしみこんでから、ブランド技術の講習に進むほうが、身につくスピードが上がるためです。
逆に、開業直後で集客の柱が必要な場合は、認定サロンとして名前が載る導線を先に取る考え方もあります。どちらが正解というより、サロンの状況しだいです。
定義・ルールの補足|商標と表示で気をつけたいこと
パリジェンヌラッシュリフトは、運営元が管理する商標技術のブランド名です。指定の薬剤・ロッドを使い、定められた技法で施術した場合にのみ、その名称を使えます。似た仕上がりを別の薬剤で再現しても、その名前でメニュー表示することはできません。
ラッシュリフトは、まつ毛を持ち上げる施術を指す一般的な呼び名です。特定のブランドを指す言葉ではないため、サロンが自由にメニュー名として使えます。
薬機法(医薬品医療機器等法)の観点では、どちらの技術でも表現のルールは同じです。まつ毛そのものが変化すると約束する書き方、つまり太さや長さが増すという言い方は使えません。「太く長く見える(メーキャップ効果)」のように、見え方の話として書きます。
また、施術に使う薬剤が化粧品として登録されているかどうかも、あわせて確認しておきたい点です。
現場からのひとこと
カウンセリングでは「どちらの技術がいいですか」と聞かれることがよくあります。技術名から説明を始めると、話が長くなりがちです。
おすすめは、鏡を見ながら「毛先まで丸くしたいか、根元だけ上げたいか」を先にうかがう進め方です。仕上がりのイメージが決まってから技術名を伝えると、お客様も納得しやすくなります。
もうひとつ、写真を2枚だけ見せる方法も有効です。立ち上げ重視の仕上がりと、カール重視の仕上がりを並べると、言葉の説明より早く伝わります。メニュー表の横に置いておくと、カウンセリングの時間も短くなります。
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仕上がりの持ちに違いはある?

持ちの長さは、技術の種類よりも毛周期とアフターケアで決まります。どちらも4〜6週間ほどが目安です。
まつ毛は生えかわるため、施術から時間がたつと新しい毛が下向きのまま出てきます。ここは技術を問わず同じです。
ただし見え方には差が出ます。パリジェンヌは根元の角度で見せるため、新しい毛が混じると「立ち上がりのそろわなさ」が目立ちやすい傾向があります。カールで見せるタイプは、毛先の丸みが残るぶん、変化がゆるやかに感じられることがあります。
次回来店の目安をお伝えするときは、この違いも添えると親切です。まつ毛パーマの持ちを長くするコツもあわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
パリジェンヌラッシュリフトは認定を受けないと施術できませんか?
その名称でメニューを出すには、公式の認定講習を受け、指定の薬剤とロッドを使う必要があります。認定なしでその名前を使うことはできません。
一般のラッシュリフトでも、根元を立ち上げる仕上がりにできますか?
ロッドの選び方と巻き方で、立ち上がりを強めたデザインは可能です。ただし「パリジェンヌラッシュリフト」という名称を使うことはできません。
どちらのほうがまつ毛への負担が大きいですか?
技術の種類よりも、薬剤の強さと放置時間の管理で決まります。軟化チェックをこまめに行い、必要以上に置かないことが負担を減らす近道です。
両方のメニューを併設しても大丈夫ですか?
問題ありません。ただしメニュー表では技術名と使用薬剤を分けて記載し、お客様が混同しないようにしてください。
まとめ|違いを言葉にできると、提案は伝わりやすくなる
パリジェンヌラッシュリフトは「根元の立ち上げ」に特化した商標技術、一般のラッシュリフトは「デザインの自由度」が持ち味の技術です。どちらが優れているという話ではなく、お客様のご要望に合うほうを選べる状態が理想です。
そのためには、自由に選べるほうの薬剤を、しっかり見きわめておくことが土台になります。毛質に合わせて軟化をコントロールできる薬剤があれば、提案できるデザインの幅が広がります。
Mermaid Lash Liftは、化粧品登録済みの業務用ラッシュリフト剤です。導入セットは初回30,000円〜(目安)でご用意しています。サロン向けの詳しいご案内、ご質問はお問い合わせフォームからどうぞ。
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執筆:Mermaid Lash Lift 運営チーム

