【この記事で分かること】ラッシュリフトを導入しても、単品価格だけでは客単価7,000円にはなかなか届きません。結論は「基本メニュー×オプション×物販」の3層で単価を設計すること。この記事では、料金表の具体例、3層構成のつくり方、導入コストの回収目安までを、個人サロンでも今日から使える形で解説します。

客単価7,000円は「値上げ」ではなく「メニュー構成」でつくる

個人サロンでも実践できるラッシュリフトメニューの単価設計イメージ

ラッシュリフトの単品相場は地域やサロンのポジションにもよりますが、おおむね4,500〜6,600円程度(目安)です。単品価格をいきなり7,000円に設定すると、周辺サロンとの比較で選ばれにくくなる一方、安売りすると利益が残りません。そこで発想を変え、「平均客単価が7,000円になるようにメニュー全体を構成する」のが本記事の考え方です。

まず、モデルとなる料金表の例を示します。金額はすべて目安です。

メニュー価格(目安)時間(目安)位置づけ
ラッシュリフト単品6,600円60分基準となるベースメニュー
ラッシュリフト+ケアトリートメント7,150円70分いちばん選ばれる「真ん中」
ラッシュリフト+デザイン調整+ケア8,250円80分こだわり客向けの上位メニュー
平日限定・学生プラン5,500円60分新規集客用(常設割引にしない)

ポイントは、真ん中の「ケア付きメニュー」が最も選ばれるように設計することです。3段階の価格を並べると多くのお客様は中間を選ぶ傾向があるため、真ん中を7,000円台に置けば、平均客単価は自然と7,000円前後に収れんしていきます。

ラッシュリフト導入で客単価7,000円を実現する3ステップ単価設計の図解(ベース単価設計・オプション・物販)
客単価7,000円を実現する3ステップ単価設計(金額は目安)

ステップ1:基本メニューは「安売りしない基準価格」から決める

単価設計で最初に決めるのは、割引前の「基準価格」です。おすすめは、近隣の競合価格帯の中央〜やや上(例:6,600円・目安)に置くこと。理由は2つあります。

  • 後から値上げするより、最初に適正価格で始めて割引でコントロールする方が、既存客の離脱リスクが小さいため
  • 業務用薬剤の品質やアフターケアで差別化するブランド戦略と、価格帯の一貫性が取れるため
Mermaid Lash Liftの1剤(業務用ラッシュリフト薬剤)
薬剤の品質はメニュー単価の裏付けになる(写真:Mermaid 1st)

新規集客用の割引価格をつくる場合も、「平日限定」「初回限定」など条件付きにして、基準価格そのものは崩さないことが重要です。常設の安売りは、客単価だけでなくリピート時の価格印象も下げてしまいます。

ステップ2:オプションはケア系1〜2種に絞って「+500〜1,100円」

オプションを増やしすぎると、お客様は選べなくなり、スタッフの提案も雑になります。おすすめは、まつ毛のダメージケアに直結するトリートメント系オプションを1〜2種類だけ用意し、+550円〜+1,100円(目安)で設定する方法です。

提案のコツは、カウンセリング時に「まつ毛の状態」を根拠にすることです。「パーマを繰り返している方はケアを一緒にされる方が多いですよ」のように、状態→理由→提案の順で伝えると、押し売り感なく付帯率が上がります。付帯率50%・平均+800円なら、それだけで客単価は+400円です。

ステップ3:物販(まつ毛美容液)で客単価とLTVを同時に伸ばす

Mermaid 05 まつ毛美容液(マスカラタイプ)
ホームケア提案の主役になるMermaid 05(税抜10,900円)

施術単価だけで7,000円を狙うより、物販を含めた「会計単価」で考える方が現実的です。Mermaid 05 まつ毛美容液(税抜10,900円)のようなホームケア商品は、施術後の仕上がりを確認いただくタイミングで、お手入れ方法とセットで案内するのが最も自然です。

たとえば月間施術50件のうち3〜4本の美容液が売れるだけで、1施術あたりの物販寄与は600〜800円程度(目安)になります。さらにホームケアを使うお客様は仕上がりへの満足度・関心が高く、次回予約につながりやすいという意味で、LTV(顧客生涯価値)への効果も期待できます。

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導入コストと回収シミュレーション

Mermaid Lash Liftの場合、導入時の初期費用は薬剤・ツール一式の初回セット30,000円〜、技術講習が220,000円、合計の目安は250,000円〜です。客単価7,000円で設計した場合の回収イメージは次のとおりです(数字はすべて目安です)。

項目数値(目安)備考
初期投資合計250,000円〜初回セット30,000円〜+講習220,000円
客単価7,000円基本+オプション+物販寄与
月間施術数20〜30件個人サロンの現実的なライン
月商(ラッシュリフト分)14万〜21万円客単価7,000円×件数
回収期間約2〜3か月材料費等を差し引いた粗利ベースで試算
ラッシュリフト導入コストの回収シミュレーションのイメージ

ラッシュリフトは1施術あたりの材料費が比較的小さく粗利率の高いメニューのため、月20件前後の施術でも、初期投資は数か月で回収できる計算になります(サロンの家賃・人件費等は含まない目安です)。重要なのは、導入初月から上記の3層構成で料金表を組んでおくこと。単品6,000円だけでスタートすると、回収期間はそのぶん延びてしまいます。

【用語と規制の整理|サイドバー】

  • ラッシュリフト:パーマ液で自まつ毛をカールさせる施術。まつ毛エクステと異なり人工毛は装着しない。施術には美容師免許が必要。
  • 化粧品登録薬剤:薬機法上の「化粧品」として届出された薬剤。広告・メニュー表記では化粧品の効能効果の範囲を超える表現はできない。
  • 表現の注意:まつ毛が「太くなる・長くなる」とは表記できない。「太く・長く見える(メーキャップ効果)」に統一する。
  • 関連法令:医薬品医療機器等法(薬機法)、景品表示法(二重価格表示・不当表示に注意)、美容師法。

失敗しない価格改定:既存客への伝え方

すでにラッシュリフトを提供中で、単価を上げたいサロンは、値上げではなく「メニュー改定」として案内するのが定石です。具体的には、①現行単品価格は据え置きまたは小幅調整、②ケア付きメニューを新設して推奨メニューに位置づける、③改定の1か月前から店内・SNS・次回予約時に告知する、の3点です。「価格が上がる」ではなく「選べるメニューが増える」という文脈にすることで、既存客の納得感を保ちながら平均単価を引き上げられます。

執筆者の見解

単価設計の相談で最も多い失敗は、「技術に自信がないから」と開業時に安く設定しすぎることです。価格は後から上げるほうが何倍も難しい。最初に3層の料金表を組み、割引は条件付きに限定する——この2点だけで、半年後の経営数字は大きく変わります。(※監修:木村(技術責任者)/執筆:Mermaid Lash Lift 運営チーム)

よくある質問(FAQ)

Q1. 価格を上げると既存のお客様が離れませんか?

A. 一斉値上げではなく「ケア付きメニューの新設」として改定すれば、離脱は最小限に抑えられます。既存単品を残したうえで推奨メニューを上位に置き、1か月前から告知するのがポイントです。

Q2. メニューはいくつ用意すればよいですか?

A. 基本は3つ(単品/ケア付き/上位デザイン)です。選択肢が3つあると中間が選ばれやすく、平均単価が安定します。5つ以上はお客様が迷い、提案もぶれやすくなるためおすすめしません。

Q3. 導入コストはどのくらいで回収できますか?

A. 初期投資の目安25万円〜に対し、客単価7,000円×月20〜30件の施術であれば、粗利ベースで約2〜3か月が回収の目安です(家賃・人件費等を除く試算。実際の数値はサロンの状況により異なります)。

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